ラベルは化学品の危険有害性を適切に伝えるために重要な役割を果たしており、
JIS Z 7253（GHSに基づく化学品の危険有害性情報の伝達方法）に基づいて以下の主要な項目が定められています。

1. 注意喚起語（Signal Words）
   • 目的: 化学品の潜在的な危険有害性を取扱者に警告し、その程度を知らせる。
   • 種類:
     • 「危険 (Danger)」: 重大な危険有害性がある場合。
     • 「警告 (Warning)」: 重大性が低い場合。
   • 選定: 各危険有害性クラスおよび区分に応じて使用。
2. 化学品の名称（Product Identifier）
   • 目的: 製品の識別。
   • 内容: SDS（安全データシート）に記載される製品名を使用。
3. 危険有害性情報（Hazard Statements）
   • 目的: 該当化学品の危険有害性の性質と程度を明示。
   • 特徴: 各危険有害性クラスおよび区分に割り当てられた標準化された文言。
   • Hコード: 文言に対応する推奨コードが設定されているが、これはラベルの文言の一部としては使用できない。
4. 絵表示（Pictograms）
   • 目的: 危険有害性を視覚的に伝える。
   • 形式: 正立した正方形の背景に黒いシンボルを配置し、赤い枠で囲む（最低1cm²以上）。
   • 参照: 具体的なデザインはGHSの各危険有害性クラスに基づく。
5. 注意書き（Precautionary Statements）
   • 目的: 危険有害性からのばく露、貯蔵や取扱いに関するリスクを軽減。
   • 特徴: 各危険有害性クラスに応じた推奨措置が定義されており、Pコードで管理。
   • Pコード: 文言の一部ではなく、コード単独で使用は不可。
6. 供給者を特定する情報（Supplier Identification）
   • 目的: 化学品の供給者に関する情報を提供。
   • 内容: 名前、住所、電話番号など。

　
※SDS(MSDS)のサンプル（見本）はこちら
　

参考文献

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/131003-01-all.pdf